ルーマニア大統領選 1回目でトップの親露派候補者の立候補認めず…選管委が決定
ルーマニアの選挙管理委員会は9日、5月にやり直しが予定されている大統領選挙で、1回目でトップに立った親ロシア派の候補者による立候補を認めない決定をしました。
ルーマニアの大統領選挙をめぐっては、去年、親ロシア派のジョルジェスク氏が1回目の投票で得票数で1位だったものの、ロシアの介入疑惑などを受け、憲法裁判所が結果を無効としていました。
5月にやり直しの選挙が行われる予定ですが、AFP通信などによりますと、選挙管理委員会は9日、ジョルジェスク氏の立候補を認めない決定をしました。理由について、「公正かつ公平な選挙という民主的なルールに違反したため」としています。
これを受け、ジョルジェスク氏はSNSで、「ヨーロッパは今や独裁国家であり、ルーマニアは圧政下に置かれている」とコメントし、10日、憲法裁判所に異議を申し立てました。
ルーマニアでは、支持者らが激しい抗議を行い、警察と対立する事態に発展したほか、アメリカのトランプ政権で要職を務めるマスク氏も「クレイジーだ」と批判しています。