武装集団が大統領宮殿を制圧 イエメン
国際テロ組織「アルカイダ」系のイスラム過激派組織の拠点がある中東イエメンの首都サヌアで20日、反政府武装勢力が大統領宮殿を襲撃して制圧し緊張が高まっている。
ロイター通信などによると、イスラム教シーア派系の武装集団が19日、大統領宮殿を標的に攻撃を仕掛けた。宮殿付近では政府軍との間で戦闘が起き少なくとも9人が死亡、90人がケガをしたという。そして20日に、武装集団が大統領宮殿に突入し、警護隊との銃撃戦の末、宮殿の敷地を制圧したという。ロイター通信は、ハディ暫定大統領は無事だと伝えている。
イエメンは国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」の拠点にもなっていて、政情不安がさらなる混乱を招く恐れもある。