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停戦発効を前に…ウクライナ東部で戦闘続く

2015年2月14日 18:06

 日本時間15日朝の停戦発効を前に、ウクライナ東部では政府軍と親ロシア派との間で戦闘が続き、少なくとも20人が死亡している。

 ウクライナ政府によると、12日の停戦合意の後も東部の街などで親ロシア派との戦闘が続き、ウクライナ軍兵士11人が死亡したという。ドネツク州の行政当局によると、アルチョモフスクでは学校が砲撃を受け、小学2年の男児を含む2人が死亡した。

 一方、親ロシア派は、ウクライナ軍の砲撃で住民7人が死亡したと主張。「ウクライナ側は停戦合意を履行する意思を見せていない」などと批判している。

 15日の停戦発効まで、支配地域の拡大を図る動きとみられるが、ウクライナのポロシェンコ大統領は、合意内容が確実に履行される保証はないとの認識を示している。

 ポロシェンコ大統領「ミンスクで調印された和平合意が、厳格に履行されるという強固な確信を誰も持ってない」

 ロシア大統領府の報道官によると、合意文書をまとめた4か国の首脳は、停戦発効後に電話で協議し、停戦合意の履行状況を確認する予定だという。