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イスラエル首相 イラン“核兵器保有”反対

2015年3月3日 16:54

 アメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は2日、核問題を巡るイランと欧米の協議について、核兵器保有の道を残す合意には反対する姿勢を改めて強調した。

 ネタニヤフ首相は、オバマ政権が力を注ぐイランの核問題を巡る協議について、「イスラエルの生存そのものが脅かされる」と強調し、核兵器保有の道が残ることのないようクギを刺した。

 ネタニヤフ首相「イランが核兵器を持つとどうなるか想像してほしい。イランは、イスラエルを消滅させると宣言している。もし核兵器を開発すれば、その目的を達成する手段を持つことになる」

 ネタニヤフ首相の今回の訪米は、オバマ政権のイラン政策を批判し、イランに強硬な姿勢をとる野党・共和党の招きによるもので、ホワイトハウスとの事前調整がなかった。このため、オバマ政権や与党・民主党は、「外交儀礼に反するうえ、外交に党派対立を持ち込んだ」と反発し、首脳会談は行われない。

 両国関係が悪化する中、ネタニヤフ首相は3日にアメリカ議会での演説に臨み、イランの核問題について自らの考えを述べる予定。