期限はあす…イラン核問題交渉は最終局面に
イランの核問題をめぐる交渉は6日、閣僚級に格上げされて最終局面に入った。交渉期限が7日に迫る中、期限内に合意に至るかは微妙な情勢。
交渉が続くオーストリア・ウィーンで6日、欧米など6か国とイラン、EU(=ヨーロッパ連合)の外相が3か月ぶりとなる全体協議を行った。交渉は、イランの軍事施設への査察や制裁解除の手順などで決着がついていない。
中国の王毅外相は6日、「まだ問題が残っているが、合意は手の届くところにある」と述べた上で、「最終決断をすべきだ」とアメリカとイランに譲歩を促した。
一方、ロイター通信によると、イランは核問題だけでなく、弾道ミサイル開発に対する国連制裁の解除も求めていて、交渉の妨げになっているという。
7日の交渉期限に向けて双方が歩み寄れるか、予断を許さない状況が続く。