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イラン核協議 “期限内最終合意は微妙”

2015年6月28日 8:00
イラン核協議 “期限内最終合意は微妙”

 イランの核問題をめぐる、欧米などとイランの閣僚級協議が27日、オーストリア・ウィーンで始まった。交渉期限が今月末に迫る中、閣僚級に格上げしたものだが、制裁解除の仕方など隔たりは依然大きく、期限内に最終合意できるか微妙な情勢。

 今月末の交渉期限を前に、27日にはアメリカのケリー国務長官とイランのザリフ外相が断続的に会談するなど、調整が続いている。焦点の一つとなっているイランへの制裁について、欧米側は最終合意の後、段階的に緩和する考えだが、ザリフ外相が「合意と同時にすべての制裁解除が必要」と述べるなど、イラン側は反発している。

 一方、欧米側が求める軍事施設への査察については、イランの最高指導者・ハメネイ師が拒否する考えを示しているとイランメディアは伝えている。協議はフランスの外相らも加わり山場を迎えるが、今月末の期限までにどこまで歩み寄れるか予断を許さない状況。