イラン核協議 交渉期限を延長へ
イランの核問題をめぐる欧米などとイランの協議は、28日もオーストリアで閣僚級が行われたが、交渉は今月末の期限後も延長して行われる見通しとなった。
28日の協議にはアメリカやイランの他、イギリスやドイツの外相らも加わり、断続的に行われた。しかし、制裁の解除の仕方などで隔たりは依然大きく、イランメディアによると、ザリフ外相は29日、いったんイランに帰国、指導部の判断を仰ぐものとみられる。
こうした中、協議の仲介役のEU(=ヨーロッパ連合)のモゲリーニ上級代表は、「合意期限は6月末か7月初めで動かないのは明白で、それまでに合意内容をまとめる」と述べ、今月末の交渉期限をこえて協議を続ける考えを示した。
モゲリーニ氏は、数日中に閣僚らが再び集まり最終合意を目指すとしているが、イギリスのハモンド外相は「悪い合意ならしない方が良い」と述べていて、交渉の行方は予断を許さない状況。