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大使切りつけ「容認できない」朴槿恵大統領

2015年3月5日 14:31

 韓国・ソウルで5日朝、駐韓アメリカ大使が男に刃物で切りつけられケガをする事件があった。現在行われている米韓合同軍事演習への反発が動機の可能性がある。

 警察によると、5日午前7時40分頃、リッパート大使が講演会の会場で韓国人の男に刃物で切りつけられた。リッパート大使は顔や手首にケガをし、病院で手術を受けているが、アメリカ大使館によると、容体は安定しているという。男はリッパート大使に握手を求めるふりをして近づき、切りつけたという。

 男は反米・反日を訴える民族団体の代表で、詳しい動機は分かっていないが、警察に拘束された際、「なぜ韓国で戦争の訓練をするのか」などと叫んでいたという。

 韓国では2日から米韓合同軍事演習が始まっていて、これに反対する立場から事件を起こした可能性がある。

 男は5年前にも駐韓日本大使にコンクリート片を投げつけ逮捕、起訴されていた。

 事件を受け、中東を訪れている朴槿恵大統領は「今回の事件はリッパート大使のみならず米韓同盟に対する攻撃であり、決して容認できない」とコメントしている。