造船所“従事”韓国人男性“遺産登録”批判
日本が世界遺産への登録を目指している長崎の造船所で労働に従事させられたとする韓国人男性が19日、韓国・ソウルで会見し、「過去の黙殺につながる」と批判した。
会見を開いたのは、戦時中に長崎県の三菱造船所で強制労働に従事させられたとする金漢洙さん(97)。金さんは強制労働のあった施設についても、日本政府が世界遺産への登録を目指している事について「過去の黙殺につながる」「あまりにも冷たい対応だ」と批判した。
韓国政府は「負の歴史に目を背けている」として7つの施設の登録に反対していて、21日の日韓外相会談でもこの問題を取り上げる方針。
一方、日本政府は「強制労働があった時期と登録対象の時期は異なる」との立場で、会談で両者の溝が埋まるか注目される。