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独・露外相が電話会談 停戦監視要員倍増へ

2015年3月7日 11:19

 ドイツとロシアの外相が6日、電話で会談し、ウクライナ東部での停戦監視を行うOSCE(=ヨーロッパ安全保障協力機構)の要員を倍増させる考えで一致した。

 ロシア外務省によると、ドイツのシュタインマイヤー外相とロシアのラブロフ外相は6日、電話で会談し、政府軍と親ロシア派が戦闘を続けてきたウクライナ東部で、停戦と重火器の撤去が行われていることを確認した上で、停戦監視を行うOSCEの要員を現在の約500人から1000人まで増やすべきとの考えで一致した。これについて、親ロシア派は声明を出し、OSCEの監視要員を増やすことを支持する考えを示した。

 ウクライナ政府によると、東部では6日も散発的な砲撃が続いており、OSCEの監視態勢を強化することで完全な停戦が実現するかが焦点となる。

 一方、ウクライナ・ロシアに加え、調停役のフランス・ドイツの外務次官が6日、ドイツのベルリンで会談した。インタファクス通信によると、会談では、OSCEの要員の装備拡充について協議したが、ウクライナが提案する国連の平和維持部隊を東部に派遣するという案は支持されなかったという。