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免許取得前に自殺の兆候、精神科で治療

2015年3月31日 6:46

 フランス南東部で起きたドイツの旅客機墜落で、副操縦士がパイロット免許を取得する前、自殺の兆候があり、精神科の治療を受けていたことが新たにわかった。

 旅客機を故意に墜落させた疑いが強まっているルビッツ副操縦士(27)について、ドイツの検察当局は30日、数年前に自殺の兆候があったと発表した。その上で検察当局は、ルビッツ副操縦士が最近も診察を受けていたことを明らかにしたが、自殺の兆候や他人への攻撃性に関する診断はなかったという。

 また、動機については「臆測はしない」として、慎重に捜査を進める考えを示した。今後は、自殺の兆候について副操縦士が勤務していたジャーマンウィングス社などが、把握していたかどうかが焦点となる。

 一方、墜落現場では遺体の収容と身元の確認作業が続いているが、ドイツのメディアによると、DNA検査によってこれまでに50人の身元が特定されたという。