“世界一”職人兄弟、ジェラートの「力」で復興を…能登半島地震で店舗も被災
石川県に「世界一」の評価を受けるジェラート職人の兄弟がいます。1月の能登半島地震で、ふるさとが被害を受けつつも、復興を願い、ジェラート作りを続けるその思いを取材しました。
■長崎のイベントに被災地応援企画に初出店、好評を博す
長崎県で開かれたイベント「DEJIMA博」。地震の被災地応援企画の一環として、石川から「マルガージェラート」が初出店し、「能登プレミアムミルク」など、店を代表するジェラートが販売されていました。
長崎のお客さん「舌触りが全然違う。満足。これを食べに来た。これイチ押し」
「食べて被災地を応援しよう」と多くの人が訪れ、好評を博していました。
マルガージェラート・柴野幸介さん「復興に向けて牛乳を作る人がいて、ジェラートを作る人がいて、それを支える人たちがいて、そういった地元の支えで、つむぎ出している味なので、しっかり味わってもらって、おいしいと思ってもらえれば、うれしい」
■“世界一の兄弟”がこだわるのは「五感で感じるジェラート」
マルガージェラートを運営するのは、能登町出身の柴野大造さん(49)と、弟・幸介さん(45)。ともに、国際大会でチャンピオンとなるなど「世界一のジェラート職人」と評価されています。
2022年、野々市市にオープンした「マルガーラボ」は、アートミュージアムのような店舗で、ショーケースの中には色とりどり、多彩な味の商品が並びます。
2人がこだわり続けるのは、食べた瞬間に風景が浮かぶ「五感で感じるジェラート」だといいます。
柴野大造さん「すべての食品をジェラートに置き換える発想、化学の力。それでジェラートを作っている。毎日2、3個はアイデアが浮かぶ。化学です、ジェラートは。化学と感性が融合した味の小宇宙」
柴野幸介さん「おいしいという笑顔は、なかなか写真で収めない限り、形には残らないので、僕らはイメージしながら、いつも作っている」
■地震で能登町の本店は断水、街は変わり果てた姿に…
能登町の酪農家のもとに生まれた柴野兄弟。地元の生乳など素材にこだわった「メード・イン・能登」のジェラートは高い評価を受けてきました。しかし…。
元日に起きた能登半島地震。特に奥能登は甚大な被害を受け、大造さんや幸介さんのふるさとにも大きな爪痕が…。能登町にある本店は断水し、店の外で地割れなどが起きました。
大造さんが学生時代から通い慣れた輪島市の朝市通りは変わり果てた姿に…。道路も寸断し、能登の食材の仕入れは止まりましたが、それでも野々市の「マルガーラボ」では営業を続けました。
柴野幸介さん「能登の牛乳は入らないが、県内産の牛乳を使って、ジェラート屋として営業を止めなかった。今回の震災を通して、横のつながりや仲間意識(を感じた)。能登の人たちは震災で、すごく傷を負った。下を向いている人は結構少なくて、すぐに前を向いて、次にどうしようか考えている。能登の人たちは、そういった強さがある」
2人は、ふるさとの復興を願いながら、ジェラートを避難所に送り届ける活動も…。そこで、被災者からの感謝の言葉や笑顔に触れ、ジェラートが持つ力を再確認したと話します。
■たくさんのエール「感謝しながら作り続けたい」
そして、長崎でのイベントの最終日。この日も多くの来場者が並びました。
柴野幸介さん「『今度、石川県に行きます』と言ってくれた人も結構いたので、長崎と石川のつながりができたようで、それが一番うれしかった。みんなに応援されているということを再認識して、それに感謝しながら作り続けたい」
長崎で、たくさんのエールを受けたマルガージェラート。先月下旬には、休業していた能登町の本店も営業を再開し、一歩ずつ復興への歩みを進めています。
■長崎のイベントに被災地応援企画に初出店、好評を博す
長崎県で開かれたイベント「DEJIMA博」。地震の被災地応援企画の一環として、石川から「マルガージェラート」が初出店し、「能登プレミアムミルク」など、店を代表するジェラートが販売されていました。
長崎のお客さん「舌触りが全然違う。満足。これを食べに来た。これイチ押し」
「食べて被災地を応援しよう」と多くの人が訪れ、好評を博していました。
マルガージェラート・柴野幸介さん「復興に向けて牛乳を作る人がいて、ジェラートを作る人がいて、それを支える人たちがいて、そういった地元の支えで、つむぎ出している味なので、しっかり味わってもらって、おいしいと思ってもらえれば、うれしい」
■“世界一の兄弟”がこだわるのは「五感で感じるジェラート」
マルガージェラートを運営するのは、能登町出身の柴野大造さん(49)と、弟・幸介さん(45)。ともに、国際大会でチャンピオンとなるなど「世界一のジェラート職人」と評価されています。
2022年、野々市市にオープンした「マルガーラボ」は、アートミュージアムのような店舗で、ショーケースの中には色とりどり、多彩な味の商品が並びます。
2人がこだわり続けるのは、食べた瞬間に風景が浮かぶ「五感で感じるジェラート」だといいます。
柴野大造さん「すべての食品をジェラートに置き換える発想、化学の力。それでジェラートを作っている。毎日2、3個はアイデアが浮かぶ。化学です、ジェラートは。化学と感性が融合した味の小宇宙」
柴野幸介さん「おいしいという笑顔は、なかなか写真で収めない限り、形には残らないので、僕らはイメージしながら、いつも作っている」
■地震で能登町の本店は断水、街は変わり果てた姿に…
能登町の酪農家のもとに生まれた柴野兄弟。地元の生乳など素材にこだわった「メード・イン・能登」のジェラートは高い評価を受けてきました。しかし…。
元日に起きた能登半島地震。特に奥能登は甚大な被害を受け、大造さんや幸介さんのふるさとにも大きな爪痕が…。能登町にある本店は断水し、店の外で地割れなどが起きました。
大造さんが学生時代から通い慣れた輪島市の朝市通りは変わり果てた姿に…。道路も寸断し、能登の食材の仕入れは止まりましたが、それでも野々市の「マルガーラボ」では営業を続けました。
柴野幸介さん「能登の牛乳は入らないが、県内産の牛乳を使って、ジェラート屋として営業を止めなかった。今回の震災を通して、横のつながりや仲間意識(を感じた)。能登の人たちは震災で、すごく傷を負った。下を向いている人は結構少なくて、すぐに前を向いて、次にどうしようか考えている。能登の人たちは、そういった強さがある」
2人は、ふるさとの復興を願いながら、ジェラートを避難所に送り届ける活動も…。そこで、被災者からの感謝の言葉や笑顔に触れ、ジェラートが持つ力を再確認したと話します。
■たくさんのエール「感謝しながら作り続けたい」
そして、長崎でのイベントの最終日。この日も多くの来場者が並びました。
柴野幸介さん「『今度、石川県に行きます』と言ってくれた人も結構いたので、長崎と石川のつながりができたようで、それが一番うれしかった。みんなに応援されているということを再認識して、それに感謝しながら作り続けたい」
長崎で、たくさんのエールを受けたマルガージェラート。先月下旬には、休業していた能登町の本店も営業を再開し、一歩ずつ復興への歩みを進めています。