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濃縮活動制限などで合意 イラン核協議

2015年4月3日 11:04

 イランの核問題の解決を目指してスイスのローザンヌで行われていた欧米など6か国とイランの協議は2日、イランが今後10年間、核爆弾の原料となるウランの濃縮活動を制限することなどで合意した。

 延長に延長を重ねて続けられていた話し合いは、日本時間3日未明、ようやく、「枠組み」の合意に達した。焦点の一つとなっていたウランの濃縮については、イランが今後10年間にわたって濃縮活動を制限し、1万9000ある遠心分離機を3分の1に減らす。こうしたイランの合意に従って、制裁を解除していくという。

 アメリカのケリー長官としては、イランが核兵器を作る脅威を遠ざけることができたとして合意を自画自賛している。

 ケリー長官「欧米側とイランは、カギとなる数値で合意に達した」

 一方のイランも、経済制裁解除への道筋をつけたとした上で、核開発そのものは認められたと成果を強調した。

 ザリフ外相「イランはウラン濃縮を続ける。核の研究・開発も続ける」

 欧米側とイランは6月末までに詳細を詰めて正式な合意文書の完成を目指すが、双方とも国内に反対派を抱えており、交渉はさらなる難航が予想される。