「歴史的な日」イラン核協議“最終合意”
イランの核問題をめぐる欧米など6か国とイランの協議は14日、最終合意に達した。
イラン・ザリフ外相「歴史的な日だ。危機を終わらせるための道を開く」
最終合意では、イランは核兵器の材料ともなる濃縮ウランの製造の規模について、遠心分離器の3分の2を取り外すなど、大幅に縮小することを受け入れた。また、合意の障害となっていたイランに対する武器禁輸の問題については、実質的に解除されず、向こう5年間、規制を維持することで決着した。さらに、欧米側が強く求めてきたイラン国内の軍事施設の査察については、IAEA(=国際原子力機関)が今年10月中旬までに行うことになった。
一方、欧米などはイランに対する国連決議をすべて撤回し、段階的に経済制裁を解除することで合意した。
アメリカ・ケリー国務長官「この合意が生きるか死ぬかは、それぞれの指導者が合意を尊重し、履行するかどうかにかかっている」
アメリカのケリー国務長官は、イランが合意内容を守らなければ再び制裁を科すと釘を刺し、合意文書には、イランは再び制裁を受けた場合、合意の一部または全てを停止するとの立場が記された。