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国交断絶後初 米・キューバ首脳会談へ

2015年4月11日 8:29

 半世紀以上、国交を断絶してきたアメリカとキューバのトップ同士がパナマでの国際会議の場で国交断絶後初めて、実質的な会談を行う見通し。パナマから近野宏明記者が伝える。

 まもなくこちらではキューバも初めて参加が許された米州首脳会議が始まり、オバマ大統領とカストロ国家評議会議長が顔を合わせる。国交正常化に向けた1対1の歴史的な接触は現地の11日土曜日に行われる見通し。

 ローズ大統領副補佐官「土曜日に米州首脳会議の場で話し合う機会があるだろう」

 オバマ大統領はワシントンを出発する前、8日にカストロ議長と電話で話した。これまでの国交正常化への取り組みの他、意見の異なる事柄も話し合ったということで、直接の接触への地ならしは終えている。

 さらにここパナマでは9日夜、外相同士の会談が実に57年ぶりに行われた。アメリカ国務省は建設的な議論だったと強調し、首脳同士の接触に期待をつないでいる。

 トップ同士の実質的な接触が実現すれば、半世紀以上続いてきた敵対関係は大きく転換する。オバマ大統領はキューバが強く望んできたテロ支援国家指定解除の方針をカストロ議長に直接伝え、国交正常化交渉に弾みをつけたい考え。