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国交断絶後初 米・キューバ両首脳が会談

2015年4月12日 7:45

 アメリカのオバマ大統領とキューバのカストロ国家評議会議長が11日、1961年の国交断絶後初めてとなる首脳同士の会談を行った。

 会談を終えたオバマ大統領は「これは歴史的会談だ」「我々は今、未来への道に突き進む立場にある」「いずれ我々はページを改め、二国間の新しい関係を発展させることができる」などとして、その歴史的意義を強調した。

 カストロ議長も、「きょう何かで反対するかもしれないが、あすは何かで合意するかもしれない」とアメリカとの交渉を進めていく考えを示した。

 一方で、カストロ議長は「我々は全てを話すつもりだが、非常に忍耐強くなる必要がある」とし、オバマ大統領もキューバの人権問題などを念頭に、「我々には相違点が残っている」と述べるなど、容易に埋まらない溝もなお残っていることをにじませた。

 オバマ大統領は、キューバの求めてきたテロ支援国家指定を解除する方針だが、会談でこうした懸案がどこまで突っ込んで話し合われたかはまだ明らかにされていない。オバマ大統領はこの後、自ら会見を行って内容を説明することにしている。

 オバマ大統領はキューバとの関係について、「分岐点」「ページを改める」という言葉で表現した。課題はなお残るものの、もくろみ通り首脳同士の穏やかな対話にこぎ着けたことで、歴史の大きな歯車を動かした形。