余震により空港で一時閉鎖も ネパール地震
ネパール中部で25日に起きた強い地震は犠牲者の数が1900人を超えた。日本など国際社会も支援に乗り出している。首都カトマンズから松永新己記者が伝える。
首都カトマンズの空港では、地震発生から丸一日以上がたった日本時間26日午後6時過ぎにも余震が発生し、安全確認のために空港が一時、閉鎖となった。空港周辺の建物に大きく崩れているようすなどは確認できないが、滑走路には軍用機などが止まっていて、作業にあたる人の姿が見られた。
ロイター通信は、ネパール内務省の情報として1910人が死亡、約4700人がけがをしたと伝えた。瓦礫(がれき)の下には、まだ多くの人が閉じこめられていると見られていて、犠牲者はさらに増えるおそれがある。市内では救出活動が行われているが、重機が不足しているため救助隊や市民が手を使って瓦礫を取り除いているという。
日本からは70人規模の緊急援助隊が26日午後、現地に向け出発し、救助活動などにあたる。またインド政府が支援部隊や物資を送ることを決めたほか、アメリカやイギリス、中国なども支援を表明した。日本の援助隊はタイを経由し、現地入りする予定。