ネパール大地震発生7日目 現地の様子は?
ネパールの大地震は発生から7日目を迎え、犠牲者の数は6000人を超えた。こうした中、120時間以上ぶりの救出劇も相次いでいる。現場から松永新己記者が中継。
地震発生から120時間以上たって相次いで生存者が救出されたカトマンズ・ガンガブ地区は、旅行者らが利用するゲストハウスが並ぶ地区で、救出された少年も倒壊したゲストハウスで発見された。捜索は1日も続いているが、生存者の発見には至っていない。
救出されたペンバ・タマンくん(15)は、ゲストハウスで昼食を食べ終えたところで地震に巻き込まれた。ガレキの中でバターを食べて飢えをしのいでいたというペンバくんは救出された時の様子について、「光が見えたので(助けを呼ぶため)トタンを石でたたいた。(Qいま何が食べたい?)何でも。(Qどこにいた?)暗い所」と語った。
この近くのゲストハウスでは、128時間ぶりにクリシュナ・カドゥカさんも発見された。カドゥカさんは胸などをケガしていて、イスラエル軍キャンプの集中治療室で治療を受けている。
地震発生から7日目を迎えたが、カトマンズの避難所では日本の自衛隊の医療チームが医療活動を行い、診察を受けようとする被災者が行列を作っていた。
各国の支援活動は活発化しているが、一部の避難所には依然として食料などの物資が行き渡っておらず、被災者への援助はまだ十分とはいえない状況だ。