戦闘や紛争で家を追われた後、その国内で避難生活を送る「国内避難民」の数が、３年連続で最多を更新し、世界で３８００万人に上ることが分かった。

　ＮＧＯ団体「ノルウェー難民評議会」が６日に発表した報告書によると、去年末の段階で国内避難民の数は３８００万人で、３年連続で最多を更新した。去年１年間で、新たに１１００万人が増えたという。

　国別で最も多いのは、過激派組織「イスラム国」が活動し内戦が続くシリアで、人口の４割にあたる７６０万人となっている。

　また、イラクでは「イスラム国」の支配地域から逃れた人が、去年だけで少なくとも２２０万人に上るという。