「イスラム国」モスル制圧から1年
過激派組織「イスラム国」がイラク第2の都市・モスルを制圧してから10日で1年。アメリカなどは壊滅を目指して軍事作戦を続けているが、依然として大きな勢力を維持している。
「イスラム国」は去年6月10日にモスルを制圧。これに勢いを得て支配地域を急速に拡大し、イラクとシリアにまたがる地域で「国家」の樹立を宣言した。このモスル制圧をきっかけに、アメリカは戦略の練り直しを迫られ、空爆に踏み切った。さらに、イラク軍にテコ入れを行って壊滅作戦に乗り出したが、「イスラム国」は先月もイラク西部の中心都市・ラマディを制圧するなど、今も大きな勢力を保っている。
支配地域で公開処刑を行うなど、非人道的な行為も大きな脅威となっている。