アメリカのオバマ大統領は１９日、イラク西部の主要都市ラマディが過激派組織「イスラム国」に制圧されたことを受けて、ホワイトハウスに国家安全保障会議のメンバーを集め、対応を協議した。

　協議にはオバマ大統領のほか、バイデン副大統領、カーター国防長官など安全保障を担当する閣僚らが集まった。オバマ大統領は「イスラム国」によるラマディ制圧を受けた最新の情勢について説明を聞き、今後の対応を話し合ったという。

　イラクのアバディ首相はラマディ奪還に向けシーア派民兵に援軍を要請しているが、宗派対立の再燃を懸念するアメリカは、イラク政府が兵士の管理を厳格に行うよう求めている。ただ、オバマ大統領はラマディ奪還に向けた首相の努力は支持するとして、引き続きイラク政府と協力し反転攻勢を目指す姿勢を強調した。