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中国代表団、米・カーター国防長官に反発

2015年5月30日 18:11
中国代表団、米・カーター国防長官に反発

 アジア・太平洋地域の国防相などが参加する「アジア安全保障会議」で、アメリカのカーター国防長官は30日、南シナ海で急ピッチで埋め立てを続ける中国を名指しで強く批判した。

 カーター国防長官「南シナ海で領有権を主張するほとんどの国が、この数年、岩礁を埋め立てている。だが、ある国が他のどの国よりも大きく、迅速に動いている。それが中国だ」

 カーター国防長官は中国を名指しし、「埋め立てを即時に、永続的にやめるべきだ」と厳しい口調で批判した。さらに、中国が領海・領空と主張する岩礁から12カイリ以内の区域でも監視や偵察を行うことに含みを持たせた。

 これに対し、中国の代表団は反発した。

 中国代表団「米軍の偵察活動は、南シナ海の領有権問題の解決につながるのか」

 カーター国防長官「アメリカは何十年も前から偵察活動をしてきた。方針を変えたのは中国の方だ」

 この後、中国代表団のトップも報道陣に正当性をアピールした。

 孫建国副総参謀長「ひとこと言っておく。(中国の行為は)全て正当だ」

 孫副総参謀長は、南シナ海での埋め立て工事に問題はないとの立場を改めて主張した。