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G7首脳「現状変更への強い反対」で一致

2015年6月8日 17:00
G7首脳「現状変更への強い反対」で一致

 ドイツで行われているG7(=主要7か国)首脳会議は初日の日程を終え、中国による南シナ海での岩礁埋め立てを念頭に、G7首脳が「一方的な行為による現状変更への強い反対」で一致した。

 ドイツ・エルマウで7日に行われたワーキングディナーで、安倍首相は中国による南シナ海での岩礁埋め立てを念頭に「一方的な現状変更の動きは放置してはならない」と主張した。これを受けてG7首脳は「東シナ海、南シナ海における緊張への懸念」と「大規模な埋め立てを含む一方的な行為による現状変更への強い反対」で一致した。こうした方針は、日本時間8日夜に発表される首脳宣言にも盛り込まれる見通し。

 一方、ウクライナ情勢を巡って安倍首相は、「ロシアとの関係では力による現状変更には毅然(きぜん)と対応しながら対話を継続することが重要だ」と指摘した。ロシアへの対応を巡ってはG7各国の間で温度差があるが、すべての当事者に停戦合意の完全履行を要請することを確認し、ロシアへの制裁は履行状況を見ながら行われるべきとの認識で一致した。