アメリカ・メジャーリーグの名門チームの職員が、別のチームのコンピューターに不正に侵入して選手に関する内部情報を得ていた疑いが浮上している。

　ニューヨークタイムズ紙は１６日、「セントルイス・カージナルス」の職員が２０１３年、「ヒューストン・アストロズ」のコンピューターをハッキングしていたと伝えた。選手の分析データやトレードでどの選手を狙っているかといった内部情報を入手していた疑いがあるという。ＦＢＩ（＝連邦捜査局）は捜査を始めたことを明らかにし、カージナルスは「捜査に協力している」というコメントを出した。

　２つのチームをめぐっては、カージナルスの幹部が４年前にアストロズに移籍した経緯があり、ハッキングはカージナルス職員による報復との見方も出ている。