米・ブリンケン国務長官「ロシア国内に亀裂」 ワグネル“反乱”
アメリカのブリンケン国務長官は25日、ロシアで起きた民間軍事会社「ワグネル」の反乱によって、ロシア国内に「深刻な亀裂が生じている」との見方を示しました。
アメリカ・ブリンケン国務長官「明らかに(ロシア国内に)亀裂が生じているのだと思う。それがどうなるのか、何か起こるとしていつなのか予測は難しいし推測もしないが、我々は最終的な動きをまだ見ていないと思う」
アメリカのABCテレビなどに出演したブリンケン長官は、ワグネルによる反乱は「ロシアの内政問題だ」としつつも、プーチン大統領の権威やウクライナ侵攻の前提に疑問を投げ掛けたと指摘しました。
また有力紙ワシントンポストは情報機関の分析として、プーチン大統領が少なくとも24時間前には反乱の兆候を把握していた可能性があると報じました。事前に阻止できなかった背景に政権上層部での足並みの乱れや内部対立があることをうかがわせるとする、当局者の見方も伝えています。
こうした中、ベラルーシ大統領府はルカシェンコ大統領とプーチン大統領が25日、電話で会談したと発表しました。
詳しい会談の内容はまだ分かっていません。
ルカシェンコ大統領は今回の反乱でワグネル創設者・プリゴジン氏のベラルーシへの出国を含む仲介案をまとめるなど事態収束で存在感を示しています。