ウクライナ経由で欧州に輸出 ロシア国営ガス会社、天然ガス供給停止を発表
ロシアの国営ガス会社は1日、ウクライナを経由してヨーロッパに輸出してきた天然ガスについて、供給を停止したと発表しました。ゼレンスキー大統領は、ロシアにとっての「最大の敗北の1つだ」としています。
ロシアの国営ガス会社「ガスプロム」は1日、ウクライナを経由するパイプラインを使ってヨーロッパへ輸出してきた天然ガスの供給を停止したと発表しました。
ガスの供給はウクライナ侵攻が2022年に始まった後も継続されていましたが、ウクライナ側が契約の更新を拒否したことが停止の理由だとしています。
これを受けてゼレンスキー大統領はSNSを更新し、「ロシアが最も収益性の高い市場の1つを失った」とした上で、「これはロシアにとって最大の敗北の1つだ」と指摘しました。
ロイター通信によりますと、ロシア側はこの供給停止により、50億ドル近く(およそ7800億円)の損失を被る一方で、ウクライナ側も通過させる費用として得ていた年間およそ10億ドル、(およそ1570億円)を失うことになるということです。