ロシアとウクライナ両大統領、恒例の国民向けメッセージを発表
ロシアのプーチン大統領と、ウクライナのゼレンスキー大統領は先月31日、恒例の国民向けメッセージを発表しました。
プーチン大統領は演説で、「すべてうまくいくと確信している。前進するのみだ」と国民に呼びかけました。ウクライナと戦っているロシア兵らに敬意を表し、 「真の英雄」とたたえましたが、戦況について具体的な言及はありませんでした。
また、2025年がプーチン氏が指導者の座についてから25年にあたることをふまえ、「この四半世紀は歴史的に重要な出来事が多かったが、我々は大きな目標を達成し、試練を乗り越えてきた」と成果を強調しました。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領もメッセージを発表し、国民はこの戦争に1000日以上耐え抜いてきたとして、「これからの一年、全員がウクライナのために戦わなければならない」と呼びかけました。
さらに、EU=ヨーロッパ連合への加盟交渉の開始を歴史的な成果だとして、「いつの日かウクライナはNATOの一員となり、同盟を強化するだろう」と述べました。その上で、「アメリカの新しい大統領が平和を実現し、 プーチンの侵略を終わらせる意思と能力を持っていると確信している」と述べ、トランプ次期大統領への期待感を示しました。