BRICS「新開発銀行」 来週、初会合
中国やロシアなどの新興5か国・BRICSが新たに創設する「新開発銀行」が、来週ロシアで初めてとなる会合を開くことが決まり、設立に向けた準備が着々と進んでいる。
「新開発銀行」は、発展途上国の支援などを目的に去年、中国やロシア、インド、ブラジル、南アフリカの新興5か国・BRICSが設立に合意したもので、本部は中国の上海に置き、総裁にはインドの大手銀行の会長が内定している。中国外務省は1日、「新開発銀行」の初会合が来週7日、ロシアで行われ、総裁らが正式に任命されると明らかにした。総裁らは今月中旬には上海に赴任し、銀行は年末か来年初めに業務を開始する予定。
中国側は「国連の加盟国であれば、参加する資格がある」として、他国への参加も呼びかけている。今週、50か国が設立協定に署名したAIIB(=アジアインフラ投資銀行)とともに、中国など新興国が主導する新たな国際金融秩序が着々と形作られている。