AIIB“設立協定”中国・北京で署名式
中国が主導して年内設立を目指すAIIB(=アジアインフラ投資銀行)の57の創設メンバー国は29日、「設立協定」の署名式を行った。
署名式は29日午前、中国・北京で行われ、楼継偉財政相は「署名式は重要な一里塚で、早期に運営を始めると信じる」と強調した。その後、各国の代表が組織の規約となる「設立協定」に署名したが、フィリピンやデンマークなど7か国は署名を見送った。中国側は「これらの国の国内での手続きが間に合わなかったため」だと説明している。
中国は1000億ドルの資本金のうち290億ドルあまりを出資し、議決権の25%以上を持つ。重要事項の決定には75%以上の賛成が必要なため、事実上の“拒否権”を持つことになる。日本とアメリカは現時点での参加を見送っている。