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中国残留孤児24人 6年ぶりに訪中

2015年7月11日 12:43
中国残留孤児24人 6年ぶりに訪中

 戦後の混乱の中、肉親と離ればなれになり、中国人家庭で育てられた中国残留孤児24人が、戦後70年を迎える今年、6年ぶりに中国を訪問する。

 中国残留孤児・池田澄江さん(70)「ふるさとに帰るのは、すごくうれしい。心がワクワクして、早く中国に着いてほしい」

 11日午前、成田空港を出発したのは、日本で暮らす中国残留孤児24人とその家族ら。17日まで中国東北部の黒竜江省や北京を訪問し、残留孤児たちを育てた中国人の養父母たちに感謝を伝え、両国の伝統芸能を披露することなどを予定している。

 間もなく戦後70年を迎える中、中国側の把握では、今も健在の養父母は5人しかいない。

 中国人養母・李淑蘭さん(89)「どちらの国の人であっても、真心があり、人間味があるもの。うれしい。訪問を歓迎する」

 また、一行は養父母の墓や、中国から引き揚げ途中で亡くなった日本人の墓を訪れる他、北京では中国政府の要人との面会も予定している。