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中国側「危険な行為」 米に作戦停止求める

2015年11月4日 1:56
中国側「危険な行為」 米に作戦停止求める

 南シナ海での作戦を統括する立場にあるアメリカ太平洋軍のハリス司令官は、北京で中国軍の制服組トップらと相次いで会談し、中国側は「危険な行為」だと批判し、作戦の停止を求めた。

 北京を訪問しているハリス司令官は3日午後、中国・中央軍事委員会の范長竜副主席らと会談した。中国国防省によると范副主席は、中国が南シナ海で造成する人工の島の12カイリ以内をアメリカのイージス艦が航行したことについて、「中国の領土主権を脅かし、偶発的な事故を引き起こしかねない」と批判。「誤った危険な行為」だとして作戦の停止を求めた。

 一方、会談に先立ちハリス司令官は北京市内の大学で講演し、「国際的な海域は1つの国のものではない」などと中国をけん制。その上で、「アメリカ軍は国際法が許す限り、いつどこでも飛行・航行し、南シナ海も例外ではない」と述べ、作戦を継続する方針を示した。