中国と台湾が１９４９年に分断されて以降、初めてとなる首脳会談が７日午後、行われる。

　７日早朝、台湾を出発した馬英九総統は、改めてこの会談を第一歩として、首脳会談を今後も継続していきたいとの考えを示した。

　馬総統「将来、（台湾総統に）誰が選ばれようとも、私たちは中台関係をこの土台で前進させていくでしょう」

　一方、中国の習近平国家主席は６日、シンガポールに到着。７日朝は市内で講演を行った。習主席のシンガポール訪問という日程は元々決まっていたもので、馬総統がこのタイミングに合わせてきた形。

　今回の会談の背景には、来年１月に行われる台湾の総統選挙で、独立志向の強い野党・民進党の候補が大きくリードし、政権交代の可能性が高まっているという状況がある。会談では、分断以降、最も良好とされる中国と台湾の関係性が確認されるものとみられ、台湾側は改めて、政権与党の外交の成果をアピールする狙いがあるとみられる。

　また、中国側も、中国と良好な関係を保つことが台湾にとってメリットが大きいことをアピールし、総統選に影響を与える狙いがあるものとみられる。