台湾・馬総統「中台関係正常化への第一歩」
中国と台湾の分断後初めてとなる首脳会談が7日に開かれるのを前に、台湾の馬英九総統が5日午前、会見し、「関係が最も安定しているいま会談することが、関係正常化の第一歩になる」と話した。
馬英九総統「中国と台湾は分断後66年の中で最も安定しています。この時期に会談することは中台関係の正常化への第一歩です」
馬英九総統は7日にシンガポールで開かれる中国の習近平国家主席との、首脳会談について、「歴史的な出来事だ」とその意義を強調した。その上で、現在閣僚級で行われている会談を今後は首脳クラスに格上げして継続していきたいとの意向を示した。
さらに自身が主張する、「独立でも統一でもない現状維持」との政策は台湾内でも支持されていて、習主席にも説明したいとの考えを示した。
馬総統は会談を実現させることで、自身の成果をアピールするとともに、来年1月に行われる総統選挙で、苦戦が伝えられる与党候補への追い風にしたい狙いがあるとみられる。