台湾と“初”首脳会談も「1つの国」中国側
中国政府は習近平国家主席と、台湾の馬英九総統が7日にシンガポールで会談すると発表した。中国と台湾が分断した1949年以来、首脳会談は初めてとなる。
中国政府の発表によると、7日の会談では、中台関係の平和発展について意見交換するとしている。一方で「政治的な争いを解決していない段階での実務的な手続き」で、あくまでも中国と台湾は、1つの国だとする原則を強調している。
中国と台湾は、馬英九総統の就任以来、経済協力の強化など関係改善を進めてきた。しかし、来年1月に行われる台湾の総統選挙では、与党の候補は、独立志向の強い野党の候補に大きく水をあけられている。今回の首脳会談では両者の友好関係をアピールし、国民党は総統選挙で巻き返しを図り、一方の中国側は、国民党支持の立場を明確に示す狙いがあるとみられる。