米大統領予備選 大票田のNY州 決戦迫る
佳境を迎えたアメリカ大統領選挙の候補者選びはいよいよ大票田・ニューヨーク州で投票が行われる。
大票田のニューヨークは、民主党・クリントン前国務長官、共和党・トランプ氏ともに「地元」で、その両氏とも陰りが見えると言われる中、どこまで勢いを取り戻せるかがポイントになる。
サンダース上院議員に7連敗中とふるわないクリントン氏は18日、マンハッタンで集会に出席した。
クリントン前国務長官「ニューヨークはずっと私の味方だったし、私もニューヨークの味方です。大統領に選ばれれば、またこの街のために頑張ります」
先月の世論調査ではクリントン前国務長官が大差でサンダース氏をリードしていたが、現在は10数ポイント差まで追い上げられている。
一方の台風の目、共和党のトランプ氏は、これまで数々の放言をしながらも影響を受けてこなかったが、先月行った女性の妊娠中絶をめぐる発言が大きな反発を呼び、その後の予備選では勢いに陰りが見えている。そのためか、世論調査では他の2候補を大きくリードしているにもかかわらず、「地元愛」を訴え、アピールに躍起だ。
トランプ氏「ニューヨークが9.11のテロ事件をどう乗り越えてきたか考えてみよう。その強さこそニューヨークの価値だ」
2人は勢いを取り戻せるのか。決戦の結果は日本時間20日午前中にも判明する見通し。
<民主党支持率(ニューヨーク州)>
クリントン氏……53.1%
サンダース氏…41.4%
※リアル・クリア・ポリティクスまとめ
<共和党支持率(ニューヨーク州)>
トランプ氏……53.1%
ケーシック氏…22.8%
クルーズ氏……18.1%
※リアル・クリア・ポリティクスまとめ