アメリカ大統領選挙の候補者選びは１９日、大票田のニューヨーク州で予備選挙が行われ、共和党のトランプ氏、民主党のクリントン前国務長官がそれぞれ勝利した。トランプ氏は日本時間２０日午前１０時半過ぎ、勝利宣言をした。

　トランプ氏「予備選挙では私が大差で勝っている。予備選挙で勝てない候補の指名獲得が、許されるべきではない」

　共和党の戦いでは、トランプ氏が指名獲得のために必要な過半数の代議員を獲得するかが焦点だが、トランプ氏は今回の圧勝で、７月の党大会の場での決着ではなく、予備選の結果、指名を獲得することに望みをつないだ形。

　来週に行われる北東部５州での予備選挙などで、追い上げるライバルのクルーズ上院議員にどれだけ差をつけられるのかが、指名獲得にむけた大きなポイントとなる。

　ただ、依然として共和党主流派からのお墨付きは得られておらず、新たに陣営内での確執も伝えられるなど不安材料が多く、綱渡りの選挙戦が続くことになる。