アメリカ大統領選挙の候補者レース２戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙が行われ、民主党はサンダース上院議員が勝利、共和党は不動産王のトランプ氏が勝利確実となった。トランプ氏の集会会場から田口舞記者が報告。

　アメリカ・ＮＢＣテレビによると、日本時間１０日午前１１時２０分現在、トランプ氏が３４％とダブルスコアで２位の候補を大きく引き離している。

　アイオワ州の初戦では、事前の予測で支持率トップだったにもかかわらず敗戦したトランプ氏。人気が票につながらないという苦い教訓を生かし、ニューハンプシャー州では、これまでとは戦略を変えて、なりふり構わずの「ドブ板選挙」を展開した。

　投票当日も投票所に足を運び、気さくに有権者との写真撮影に応じるなど、最後まで余念がなかった。こうした戦略が、ニューハンプシャー州で有権者の４割といわれる「無党派層」の支持を集めるのに成功した。

　一方、事前の予測では２位につけていた若手のホープと目されるルビオ上院議員は失速し、５番手と伸び悩んでいる。これで、名実ともにトップランナーとなったことを証明したトランプ氏。今回の結果は大きな追い風となる一方で、候補者レースはますます激しさをますことになりそうだ。

■共和党（開票率２７％）
トランプ氏…３４％
ケーシック氏…１６％
（ＮＢＣより）