米大統領選予備選2戦目 トランプ氏初勝利
アメリカ大統領選挙の候補者レース2戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙が行われ、共和党は不動産王・トランプ氏が初めて勝利した。
NBCテレビによると、開票率76%時点のトランプ氏の得票率は35%で、2位のケーシック候補(16%)をダブルスコアで大きく引き離した。初勝利を飾ったトランプ氏は喜びを爆発させた。
トランプ氏「再びアメリカを偉大な国にする。ニューハンプシャーの人々に感謝したい。私はここをよく訪れていたから、うまくいくと思った」
勝因は、ニューハンプシャー州で有権者の4割を占めると言われる「無党派層」の支持を手堅く集めたこと。アイオワ州での敗戦を受け、方針転換した「ドブ板選挙」で、実際に有権者に投票所に足を運ばせ、票につなげたとみられている。また、NBCの出口調査によれば、高卒以下の学歴である有権者の約45%がトランプ氏を支持。低賃金など社会に不満を持つ人々の受け皿となったことも勝因となった。
一方、事前の予測では2位につけていた、若手のホープと目されるルビオ上院議員は失速し、4番手と伸び悩んでいる。
名実共にトップランナーとなったことをまずは証明したトランプ氏。共和党の候補者レースはトランプ氏を軸に激しさを増すことになりそうだ。