候補者レース トランプ氏、初戦敗北認める
アメリカ大統領選挙の候補者選びは、初戦となる党員集会がアイオワ州で行われ、共和党はクルーズ上院議員が勝利した。支持率トップの不動産王・トランプ氏は敗北を認めた。現地デモインから長島清隆記者が伝える。
候補者選びのレースで、最初の勝利者が決まった。NBCテレビは日本時間2日午後0時半頃、共和党の集計結果を伝え、トランプ氏とトップを争っていたクルーズ氏の勝利が確実になったと報じた。
党のまとめでは、集計率96%の時点でクルーズ氏は27.7%、トランプ氏は24.3%。クルーズ氏は、もともとの支持基盤のひとつ、保守派の支持を固めて接戦を制した。全米での支持率では大幅にリードするトランプ氏は日本時間2日午後1時前、支持者の前に現れ、敗北を認めた。
トランプ氏「周りからは『アイオワには行くな!10番目にも入れないから』と言われてた。それが2位にまでなれて光栄です」
またトランプ氏は、来週以降の予備選では、きっと勝利宣言ができるだろうと自信を示した。
一方の与党・民主党は、党による集計率92%の時点で、苦戦が伝えられたクリントン前国務長官が50.1%、猛烈に追い上げるサンダース上院議員が49.3%と大接戦となっている。
クリントン氏は姿を見せ、「なんという夜なのか。信じられない」と述べたが、明確な勝利宣言にはまだ至っていない。