「トランプ旋風」本物?候補者選びスタート
アメリカ大統領選挙の候補者選びが始まった。野党・共和党で、支持率トップの不動産王・トランプ氏の支持者が集まる会場から田口舞記者が中継で伝える。
会場にはトランプ氏の支持者が集まり始めている。結果が出ればトランプ氏は会場に姿を見せ、演説を行う予定。
トランプ氏は日本時間2日も党員集会の会場に足を運び、支持者に最後の一押しをするなど余念がない。
トランプ氏「現政権がやっていることはすべて間違いだ。我々はこの困難な状況を変えてアメリカをすばらしい国にする」
最新の情勢について、NBCテレビの予測(日本時間2日午前11時25分現在)によると、まだ結果を判断するには早いとしているが、トランプ氏は27%、上院議員のクルーズ氏が30%と接戦となっている。
取材する中で、トランプ氏の支持者はテロへの不安から、物おじしない言動ができるトランプ氏であれば、アメリカを安全にしてくれるとの期待が多く聞かれ、熱狂的な人気を集めていることを肌で感じた。しかし、午前中に行われたトランプ氏の集会では空席が目立ち、支持者を動員する組織力の弱さも垣間見えた。また、集会参加者の中には「具体的な政策を聞いてから、判断したい」と話す人もいた。
一方、トランプ氏を追うクルーズ氏は、勝利の鍵を握るといわれる「キリスト教保守派」からの支持が根強く、2日も教会で集会を行い、党員集会への参加を呼びかけた。
全米では、他の候補者を大きくリードしているトランプ氏。この初戦を制することができれば、全米に吹き荒れる「トランプ旋風」が本物だと証明されることになる。