初戦でトランプ氏敗れる 強気発言聞かれず
アメリカ大統領選挙の候補者選びは、初戦となる党員集会がアイオワ州で行われ、野党・共和党は不動産王トランプ氏が上院議員のクルーズ氏に敗北した。現地デモインから田口舞記者が伝える。
敗北が決まってからホテルで演説したトランプ氏だが時間はわずか3分、いつもの強気の発言は聞かれなかった。
トランプ氏「周りからは『アイオワに行くな!10番目にも入れないから』と言われていた。それが2位にまでなれて光栄」
全米では、支持率で他の候補を大きくリードするトランプ氏だが、「キリスト教福音派」など保守層の多いアイオワ州では支持を広げられず、苦戦を強いられた。
勝利した上院議員のクルーズ氏は、もともとの支持基盤であるこの保守層の支持を確実に固めて接戦を制した。アイオワ州での勝敗が今後の選挙戦の流れを決めると言われているだけに、NBCテレビは、トランプ氏の勢いは「確実に失われた」と伝えたが、支持者からは、まだ望みはあるとの声が聞かれた。
トランプ氏の支持者「彼は他の州で勝つ。アイオワ州で負けた事なんて気にしない」
高い人気が本物なのか疑問視する声もある中、初戦の結果でそれを証明できなかったトランプ氏。次の9日の予備選挙、ニューハンプシャー州の戦いでは名実共にトップランナーだと胸を張る事ができるのか、真価が問われる重要な一戦となる。