アメリカ大統領選挙の候補者レース２戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙が９日行われ、民主党はクリントン前国務長官がサンダース上院議員に惨敗、共和党はトランプ氏の初勝利となった。

　初戦に続く序盤の重要な戦いとなったニューハンプシャー州で、クリントン氏はサンダース氏に大差をつけられ惨敗した。若者票の８割以上を奪われたことが主な要因。アメリカ・ＮＢＣテレビによると、開票率９１％時点で、サンダース氏の得票率は６０％、クリントン氏は３８％。

　クリントン前国務長官「勝利したサンダース氏をお祝いします。この選挙運動を全米に広げ、すべての州で戦っていく」

　第３戦以降はクリントン氏が優勢と予測されているが、序盤戦でつまずいたダメージは大きく、態勢の立て直しが課題となる。

　一方、共和党は、不動産王トランプ氏が有権者の４割を占める「無党派層」の支持を固め、初めて勝利した。アメリカ・ＮＢＣテレビによると、開票率９０％時点でトランプ氏の得票率は３５％、ケーシック氏が１６％と、２位の候補もダブルスコアで突き放す圧勝。

　トランプ氏「ニューハンプシャーの人々に感謝したい。私はここをよく訪れていたからうまく行くと思った」

　初戦では支持率の高さを票につなげられず、敗北したトランプ氏。今回の初勝利でトップランナーとしての勢いを取り戻した形となった。