予備選 クリントン氏とトランプ氏が大勝
アメリカ大統領選挙は1日、10以上の州で予備選などが行われる「スーパーチューズデー」の開票が行われた。民主党はクリントン前国務長官、共和党は不動産王のトランプ氏が大勝し、候補者指名の獲得にむけて大きく前進した。それぞれが勝利宣言をした。
トランプ氏が勝利宣言してから6時間ほどたつが、現地時間1日の結果を受けて大乱戦で始まった指名争いは、ぐっと絞り込まれてきた。
共和党の戦いでは、トランプ氏が、バージニア州やマサチューセッツ州など11月の本選挙でカギを握る州を含む7つの州で勝利した。圧勝を受けてクリントン氏への対抗意識をあらわにしている。
トランプ氏「私は国を団結させる。共和党の戦いが終わったら次はクリントン氏だ」
一方の民主党はクリントン氏が黒人やヒスパニックの支持を固め、南部の大票田テキサス州など7つの州で勝利した。こちらも、戦いの相手をトランプ氏に定めている。
クリントン氏「アメリカを分断しようとするのは間違っています。そうはさせません」
共和党では主流派がまとまってトランプ氏に対抗する動きが出てくるのか。ただ「トランプ氏の勢いを止めるには時間がない」との見方も出ている。
一方、クリントン氏は民主党の本命候補としてトランプ氏の勢いを抑え込めるか、そのためにどのようなメッセージを発信してアメリカ国民の心をつかむのかということになる。