アメリカ大統領選挙は、１０以上の州で予備選などが行われる「スーパーチューズデー」の開票が始まり、民主党はクリントン前国務長官、共和党は不動産王のトランプ氏のリードが伝えられている。他の候補と異なり、記者会見という形で勝利宣言したトランプ氏。注目されることにたけたトランプ氏らしい選択だ。また、このフロリダ州は、次の節目となる重要な戦いが行われる場所だが、トランプ氏の目はすでに民主党との戦いを見据えている。

　共和党・トランプ氏「今夜はすばらしい夜だ！この後も７州、８州、９州と勝ち続けるだろう。私は国を団結させる。共和党の戦いが終わったら次はクリントン氏だ」

　トランプ氏が勝利した６州のうち、バージニア州やマサチューセッツ州は、大統領選挙の本戦でも鍵を握る州で、ここでの勝利は、民主党相手の本戦でも勝てる可能性がある、という大きな意味を持つ。

　一方、保守強硬派のクルーズ上院議員は、南部の大票田で地元であるテキサス州などで勝利確実としたほか、ルビオ上院議員もミネソタ州で勝利を確実にした。しかし、アメリカメディアは、全体で見れば「トランプ氏が圧勝した」と伝えていて、指名獲得にむけ、さらに勢いを増すことは間違いない。