トランプ氏2連勝「偉大なアメリカを再び」
アメリカ大統領選挙の候補者レースは20日、第3戦が行われ、民主党はクリントン前国務長官が勝利、一方の共和党は、不動産王のトランプ氏が勝利した。2連勝となったトランプ氏、共和党の戦いの行方について、現地から田口舞記者が報告する。
2位以下を大きく引き離し、今後の戦いにむけて弾みをつけたトランプ氏。
共和党・トランプ氏「(次の戦いとなる)ネバダ州で大きく勝ちましょう!偉大なアメリカを再び取り戻そう!」
出口調査で7割の有権者が、トランプ氏がテロ対策として掲げる「イスラム教徒の入国禁止」を支持。過激な公約への根強い支持が勝因の一つと見られ、トランプ陣営も自信を強めている。
トランプ陣営の広報担当者は、「今回の勝利は(多数の予備選が行われる)『スーパーチューズデー』での支持につながる。トランプ氏の経済、安全保障政策が支持されている」と話した。
当面は、事実上、共和党主流派が期待を寄せるルビオ上院議員、保守強硬派のクルーズ上院議員と三つどもえの戦いになる。
また、当初本命とされた穏健派のブッシュ元フロリダ州知事が撤退を表明し、この票が、同じフロリダ州が地盤のルビオ上院議員に流れるとの指摘もある。
アメリカメディアは、トランプ氏が共和党「最有力候補」の地位を固めつつあると伝えているが、トランプ氏の独走に危機感を強める主流派が巻き返しを図れるかが今後の焦点となる。