アメリカ大統領選挙の候補者レースは２０日、第３戦が行われ、民主党はクリントン前国務長官が勝利した。一方の共和党は、日本時間２１日午前９時に投票が締め切られ、ＮＢＣテレビは、不動産王のトランプ氏が勝利確実となったと伝えた。

　民主党の集計では、集計率８３％の段階で、クリントン氏が５２％、サンダース上院議員が４８％となっている。クリントン氏は早々に勝利を宣言し、サンダース氏も電話で祝意を伝えたという。

　直前の世論調査での支持率はほぼ互角だったが、ネバダ州は白人以外の住民が多く、この層の人気が高いクリントン前国務長官が支持をつなぎ留め、猛烈な追い上げを見せたサンダース氏を振り切った。クリントン氏は初戦アイオワ州に続く２勝目となる。

　２７日に行われる南部・サウスカロライナ州の予備選挙の事前予測でも大きくリードしており、ＮＢＣテレビは「今回の勝利で民主党の選挙戦は分岐点となる」と伝えている。

　一方、共和党はサウスカロライナ州での予備選挙の投票が日本時間２１日午前９時に締め切られ、ＮＢＣテレビは、トランプ氏が勝利確実だと伝えた。

　開票率３％の段階でトランプ氏が３４％、クルーズ上院議員が２１％、ルビオ上院議員が２１％となっている。