トランプ氏「もう誰も俺たちにケチはつけられない」 さらなる波紋人事も…保健行政トップに“ワクチン懐疑派”を起用へ
アメリカのトランプ次期大統領が、実業家のイーロン・マスク氏らの起用に続き、保健行政のトップに“ワクチン懐疑派”のケネディ・ジュニア氏の起用を発表しました。トランプ氏は「もう誰も俺たちにケチはつけられない」と、語気を強めています。
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14日、アメリカ・フロリダ州。会場には、ハリウッド俳優や、新政権で起用されるイーロン・マスク氏の姿も。この場所で行われたのは、アメリカのトランプ次期大統領の選挙後、初の演説です。
トランプ次期大統領
「一期目では『トランプは選挙に勝ったが、得票数では負けた』と言われたものだ。本当か知らないが。しかし、もう誰も俺たちにケチはつけられない。過去129年で最も重大な選挙だったそうだ。すべての激戦州で勝ち、得票数でも勝った」
大勝を“自画自賛”したトランプ氏。この日、さらなるサプライズ人事の発表がありました。
トランプ次期大統領
「RFKジュニア!」
ロバート・ケネディ・ジュニア氏を、保健行政のトップに起用することが明らかに。
ケネディ氏は、国民的人気を集めたケネディ元大統領のおいですが、コロナワクチンをめぐっては、“根拠のない陰謀論を広める”など、ワクチンに懐疑的な一面もあり“波紋”を広げています。
そして、もう1人注目なのが…写真の中で、トランプ氏とイーロン・マスク氏に挟まれ、中央で笑顔を見せている人物、アルゼンチンのミレイ大統領です。AP通信は14日、トランプ氏がフロリダの自宅で、ミレイ大統領と会談したと報じました。
トランプ氏の大統領選後、初の外国の首脳会談相手は、過激な発言で“アルゼンチンのトランプ”とも呼ばれるミレイ大統領が選ばれました。演説では…
トランプ次期大統領
「Make Argentina Great Again.(アルゼンチンを再び偉大にした)」
このフレーズ、トランプ氏が繰り返してきた言葉「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」をもじったものでした。
かつて、トランプ氏が大統領選で勝利した際の初の会談相手は、安倍元首相でしたが、今回相手に選んだのは、“似たもの同士”の大統領でした。
外交が注目される中、今後、トランプ新政権と向き合うことになる石破首相の姿は、APEC開催の地・ペルーに。アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席との会談が予定されています。
※11月16日(土)午前0時10分(金曜深夜)放送『news zero』より