北朝鮮の指導部の１人で外交を統括する李洙ヨン（「土」へんに「庸」）副委員長が３１日午前、中国・北京を訪れた。中国側と会談するとみられる。

　北朝鮮の李副委員長は３１日午前、北京の国際空港に到着した。李副委員長は北朝鮮指導部の１人で、外交を統括しているとみられている。外交団を率いているとみられ、空港を後にした車列は北京市内の中国側の迎賓館に入った。

　今年１月の北朝鮮の核実験以降、北朝鮮の高官の訪中は初めてで、中国側と会談を行い、今月上旬に行われた朝鮮労働党大会の内容などを伝えるとみられる。中朝関係は北朝鮮の核実験や弾道ミサイルの発射で冷え込んでいるが、金正恩委員長は党大会で対外関係の改善に言及していて、関係修復を模索する動きとみられる。

　一方で、朝鮮半島の非核化を求める中国に対し、北朝鮮は党大会で核開発を進める方針を強調していて、今回、関係改善の糸口をつかめるかが注目される。