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「ジカ熱」拡大 妊婦はマイアミ渡航自粛を

2016年8月23日 13:02

 人気の観光地として知られるアメリカ・フロリダ州のマイアミで、蚊を媒介とした「ジカ熱」の感染が広がっていることを受け、CDC(=疾病対策センター)は妊娠中の女性に対し、この地域への渡航を控えるよう呼びかけている。

 マイアミでは19日に、蚊に刺されて「ジカ熱」を発症した患者が新たに5人確認された。このうち3人はニューヨーク州、テキサス州、台湾からの観光客だったが、いずれもジカウイルスの流行地域への渡航歴はなく、感染者との性交渉も確認されていないという。

 この地域では蚊を媒介として感染した可能性のある患者がこれまでに37人確認されていて、アメリカ本土で唯一地域感染が拡大している。

 ジカウイルスが胎児に小頭症を引き起こす危険性があることから、アメリカのCDCは妊娠中の女性に対し、マイアミへの渡航を自粛するよう警告している。

 こうしたなか22日、マイアミの公立学校で新学期が始まり、子どもたちが蚊を防ぐために長袖の服を着るよう指導を受けるなど、感染防止対策が進められている。