北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木議員が１３日、北京で取材に応じ、北朝鮮の外交を統括する高官が猪木議員との会談の中で、核実験について「日本ではなくアメリカに向けて行っているものだ」と話したことを明らかにした。

　猪木議員はスポーツ親善の一環で今月８日から北朝鮮を訪れ、訪問中に５回目の核実験が行われた。猪木議員は核実験翌日に北朝鮮指導部で外交を統括する李洙ヨン（「土」へんに「庸」）副委員長と会談したという。

　アントニオ猪木議員「この時期に（核実験を）やる意義はどういうことですかと冒頭に質問させてもらいました」「（李副委員長からは）『日本に向けてではなくて、アメリカに向けて核開発をしている』という答えだった」

　一方で、李副委員長は「北朝鮮から先制攻撃することはありえない」と話したという。